総務省が6月29日に公表した、2015年国勢調査の抽出速報集計で、日本の人口に占める65歳以上の割合は26.7%と、調査開始以来初めて25%を上回り、4人に1人が高齢者となったことが分かった。
今回、調査開始以来初めて、すべての都道府県で、65歳以上の人口の割合が、15歳未満の人口の割合を上回り、少子高齢化が一層進んでいることが浮き彫りになった。
都道府県別にみると、最も高齢者の割合が高いのは、秋田県の33.5%で、3人に1人が高齢者となっている。
次いで高知県の32.9%、島根県の32.6%などとなっている。
一方、最も割合が低いのは、沖縄県の19.7%、次いで東京都の22.9%、愛知県の23.8%
少子化といっても、沖縄は他県に比べると合計特殊出生率が高く、平成26年の調査では1.88人だった。
だから沖縄がの高齢者の割合が他県に比べて低いのはうなずけるが、合計特殊出生率が最下位の東京都が沖縄に次いで、高齢者の割合が低いというのは、単に都内に住む高齢者が少ないということなのだろうか。
ちょっと不思議な気がする。
就業者全体に占める女性と65歳以上の高齢者の割合が、今回初めて5割を超えた。
男性の働き手より、女性+高齢者の働き手の方が多くなったのだ。
そして少子高齢化のあおりで、労働力人口は6,075万人と、前回の10年調査の時と比べて295万人減少し、6千万人割れが目前という数字になった。
増加する介護・福祉分野などの人手不足を補うため、女性とシニア層が働き手として存在感を高めている。
私は長年、正社員として働きながら、共稼ぎで3人の男の子を産み育ててきた。
今思うと、あと二人くらい産んでもよかったかな・・・と思う。
でもそれは、子どもたちが全員成人して、育児の苦労が無くなった今だから、そう思うのかもしれない。
現実的なことを考えたら、大学進学があたりまえのようになった現代で、5人の子供を大学まで通わせたら、大学の学費だけでも都会に家が建つくらいのお金がかかる。
会社員時代のお給料では、共稼ぎでもまずムリだし、零細会社の社長の給料でもムリだわ。
三人だけでもいっぱいいっぱいだもの。
でも、世の中には私と同じように、経済的に許されるなら、もっと子どもを産みたいと思っている女性は少なくないはず。
少子高齢化の加速に歯止めをかけるには、やはり景気回復と、正規雇用を増やして収入を増やし、安定させること、女性が社会進出しやすい環境を整えることが欠かせないと思う。
はたらけどはたらけど 猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る
石川啄木『一握の砂』
こんな世の中では、労働のモチベーションも上がりませんよね。
でも、今の日本はまさに、働けど働けど・・・暮らしは楽にならないのが現実。
7月10日は、参議院議員選挙ですね。
弊社事務所の近くにも、神奈川選挙区の候補のポスターが貼られていて、見るたびに誰に投票しようかと考えています。
ある日、日本共産党の、あさか由香さんのポスターが目に留まりました。
「8時間働けばふつうに暮らせる社会へ」 このキャッチコピーに心揺さぶられました。
これから子を産み育て、日本を支える世代のためにも、そうあるべき、そういう社会に戻してほしいと切に願っています。